【この記事はこんな人におすすめ】
- うつや適応障害などで会社を休職中 or 退職予定の人
- 収入がなくなってしまうことに不安を感じている人
- 「傷病手当金って何?自分はもらえるの?」と知りたい人
【この記事でわかること】
- 傷病手当金とは?
- 対象になる条件と、もらえる金額の目安
- 申請の流れと必要書類
- よくある注意点と落とし穴
【結論】
- 対象は会社員(健康保険加入者)で、国民健康保険は対象外
- 申請には「医師の証明」「会社の証明」「自分の記入」が必要
- 支給は最短でも「申請から1か月以上かかる」と想定しよう
- 「傷病手当金を受けながら治療中」の場合は失業保険の延長申請も忘れずに!
【はじめに】
「うつで休職したいけど、お金のことが心配で動けない」
「退職して療養に入ったら収入がゼロになるのでは?」
そんな不安を抱えている方へ。
実は、会社員や公務員が加入している健康保険には
“収入がなくなったときに生活を支える制度”
があります。
それが「傷病手当金」です。
【傷病手当金ってなに?】
傷病手当金とは、
病気やケガで仕事を休んでいる間、
給与の代わりとして健康保険から
支給されるお金のこと。
- 会社員・公務員など
「健康保険」に加入している人が対象 - 支給額は月収のおおよそ2/3程度
- 最長で1年6ヶ月間支給される
※国民健康保険は対象外。
対象者は会社員などに限られます。
【受給条件】
以下の5つの条件すべてを満たすと、受給可能◎
- 健康保険に加入している(会社員・公務員など)
- 業務外の理由(うつ・適応障害など含む)で
働けない状態 - 連続3日間の待機期間がある
(欠勤・有休問わずOK) - 医師の診断書がある(就労不可の証明)
- 在職中または退職後も条件を満たせばOK
(任意継続など)
【手続きの流れ】
申請には、以下の3つの記入が必要です。
- 自分(被保険者)
- 医師(診断書)
- 会社(事業主の証明)
お疲れさまです。
現在、傷病手当金の申請を検討しており、健康保険組合に提出する書類の一部に「事業主証明欄」のご記入が必要となります。
お手数をおかけして恐縮ですが、ご対応いただけますと幸いです。
申請書は健康保険組合または会社経由でもらえます。
▼協会けんぽの申請書DLはこちら
公式サイト
会社が証明を送ってくれない
対応してくれない場合
- まずは担当部署(人事・総務など)に再度依頼・確認しましょう。
- それでも難しい場合は、健康保険組合に相談すれば、
申請者本人からの説明や書類補足で対応できるケースもあります。 - 「退職後で会社と連絡が取れない」などの
事情がある場合も、事情説明書を添付して提出できる制度があります。
【注意すべきポイントまとめ】
- 傷病手当金は
退職後にも受給可能な場合もありますが、
条件を満たしていないと基本、受け取れません。 -
特に重要なのは
「在職中に医師の診断を受けていること」。退職後に初めて病院に行っても、原則として
支給対象になりません。 - 支給は基本的に1ヶ月分ごとに申請→後日振り込み
-
つまり、振り込まれるのは“1ヶ月以上あと”
になります。 - 退職後に申請する人は
「失業保険の受給延長手続き」も忘れずに! -
傷病手当をもらっている間は、
失業保険は一時的にストップ可能です。 -
→失業保険に関しては、別の記事でご説明します。
- 傷病手当はメンタル疾患でも対象になる
-
ただし、
医師の診断と「就労不可」の明記が必要です。
【よくある質問】
- 申請はどのタイミングで出せばいい?
-
1ヶ月分ごとに
申請書をまとめて出すのが基本。
継続して毎月提出が必要です。 - アルバイトやパートでももらえる?
-
健康保険に加入していれば
対象になる可能性あり。
ただし「雇用形態」ではなく
「保険加入」がカギ! - いつまで支給されるの?
-
最長で1年6ヶ月です。
途中で復職・退職した場合は
その時点で支給終了。
(※受給しながら退職した場合は、
最大期間まで受給可能です。)
傷病手当の受給期間が終了しそうでも、
体調が回復しきっていない場合
受給期間が終了する間際に、
障害年金の申請を行なうのも◎
→障害年金の申請については
また別の記事でご紹介します*
【まとめ】
うつや適応障害で働けないとき、
「生活費がない」という不安は回復を遠ざける
大きなストレスになります。
でも、傷病手当金という制度があることを知っているだけで、 心にほんの少し余裕が生まれます。
わからないまま抱え込まなくて大丈夫。
制度は
「あなたを助けるため」にあるもの
です。
まずは、知ることからはじめてみてくださいね*