うつでできなくなったこと|“何もできない日”を責めないでほしい理由

うつでできなくなったこと|“何もできない日”を責めないでほしい理由
うつでできなくなったこと|“何もできない日”を責めないでほしい理由

はじめに

「なんでこんなに何もできないんだろう…」

うつになると、
今まで当たり前にできていたことが、少しずつ
できなくなっていきます。

朝起きること、歯を磨くこと、
ごはんを食べること。

日常のひとつひとつが、
すべて大きな壁のように感じてしまう。

この記事では、
うつになって私が実際にできなくなったこと、
その背景にある脳と心の仕組み、
そして「今日を生き延びるためのヒント」を
お伝えします。


結論】うつでできなくなるのは、脳が「生き延びる」ために守っている証拠

うつでできなくなることが増えるのは、
「心が壊れないように守っている防衛反応」
だからです。

つまり、
脳が「生き延びること」にフルベットしてるんです。

これは怠けではなく、れっきとした生存戦略

だから、自分を責める必要はありません。


脳科学的な背景ストレスで脳は「省エネモード」に入る

ストレスが限界を超えると、
脳は自動的に「省エネモード」に入ります。

これは命を守るための緊急対応なんです*

:ストレスで脳は「省エネモード」に入る

脳の主な反応:

  • 扁桃体の過活動
    不安や恐怖に過敏になり、脳全体が緊張状態に
  • 前頭前野の機能低下
    理性・判断力が下がり、感情のコントロールが困難に
  • エネルギー消費の最小化
    何もできなくなることで、身体を強制的に休ませようとする

つまり、「動けない」「やる気が出ない」は、
脳が生きるために働いてくれている証なんです。


【私の実体験】うつで本当にできなくなったこと

私自身も、うつの症状が重いとき、
できなかったことは本当にたくさんあります。

  • 朝起きること
  • 布団から出ること
  • 歯を磨くこと
  • ごはんを食べること
  • お風呂に入ること
  • 人と話すこと
  • 文章の読み書き
  • SNSを見ることすらしんどい

それまで「当たり前」だと思っていたすべてのことが、 気づけば何ひとつできなくなっていました。

特に辛かったのは、
「周囲の視線」と「自分で自分を責める声」
でした。


今日できたらいいこと◎

私自身、まだまだうつの波が
押し寄せる時があります。

そんな時は、
自己嫌悪と自己肯定感を下げないように
以下の内容を意識して行うようにしてます◎

ご参考までに*

動けない日でもできること:

  • 水を一口飲む
  • 目を閉じて深呼吸
  • SNSを閉じて静かな時間をつくる
  • 布団の中で「今日も生きてるだけで偉い」と声をかける

少し元気がある日には:

  • 好きな音楽を1曲だけ聴く
  • お気に入りの飲み物を飲む
  • カーテンを少し開けて光を入れる
  • 窓を開けて外の空気を吸ってみる

無理しなくていい。
動けないときは「守られている状態」でOK
なんです。


【まとめ】責めないことが、回復の第一歩

うつで「何もできない日」があって当然です。

むしろそれは、心と体が壊れないように
必死に守ってくれている証拠

焦らなくていい。責めなくていい。
今日もここまで生きてきたあなたは、
本当にすごいんです。

大きな一歩を踏み出そうとすると、
不安も大きくなり、
エネルギーもたくさん必要になります。

だからこそ、
確実な0.1ミリの一歩を大事にしてほしい。

その積み上げが、あなたの自信と未来につながりますからね◎


参考文献・出典

※この記事は、脳科学や医療情報をもとに作成しています。詳しくは以下を参考にしています。

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この記事を書いた人

元ファストフード店準社員。

適応障害→うつで退職。無職歴3年。
離職期間中に「知識こそ、心を助ける武器になる」と実感し、脳科学・心理学・行動心理学・自己理解の知識を優しく発信中。

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